自動車公正取引協議会

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販売店へ行ってみる

即決・衝動買いは失敗のモト

即決買いはやめ、慎重に選びましょう

クルマは雑誌や服を買うのとは違い、高い買い物です。
「失敗しちゃったけど、まぁいいや」ではすみません。時間をかけて慎重に選ぶようにしましょう。
販売店に行ってその場で決めてしまう、そんな衝動買いは失敗のモト。家族や友人にも相談し、間違いのないクルマ選びをお勧めします。

<こんな誘い文句に要注意!>
「今決めていただければ安くしますよ」
「他の営業所に希望のクルマがあります」
「他人に売らないで取っておきますから・・・」
「じゃあコレください!」と決めてしまう前に、ちょっと冷静に。
お店の人は、ゼヒあなたに買ってもらおうと思いますから、なるべく早く決めてほしいハズです。でもそこはグッとこらえましょう。大切なのは、自分のペースで話を進めることです。

よくあるご相談

「今決めてもらえればお得な条件を出せますよ」と言われて契約してしまったが、やはり希望のクルマとは違うのでキャンセルしたい。
衝動買いで失敗した典型的な例です。
約款の中に定められている契約の成立時期より前であればキャンセルは可能ですが、後であった場合は難しくなりますし、キャンセル料も発生してくるでしょう。衝動買いは禁物ですよ!


展示してある中古車の中に希望のクルマがなかったため、販売店に頼んでオークションで仕入れてきてもらうことになった。
納車された車両を見ると、そもそも排気量が自分の頼んだグレードとは違っている。購入しない旨を伝えたところ、キャンセル料を請求された。
中古車に関する相談の中で、多くみられるものです。
クルマの売買で契約が成立するためには、そのクルマの車種やグレード、価格や年式、走行距離や支払方法など、取引上必要な条件が具体的に確定していなければなりません。
したがって、それらの条件が確定していなかったならば、契約成立とは言えません。
今回のケースは、たとえ契約が成立していたとしても、排気量が異なっているわけですから、契約通りのクルマとは言えず、キャンセルは可能ですが、やはり、現車を自分の目でよく見て、確認したうえで決めることが重要です!


気に入った中古車が見つかったため他人に売らないで押さえておくよう頼んだところ、「この書面に署名・捺印してください」と言われたので記入。家に帰ってからよく見たら注文書だった。
販売店は「注文は受けている。キャンセルには応じられない」と言う。
「そんな相談、ホントにあるの?」と思った方、実際にあるんです!
ウカツに名前を書いてしまったり、お金を払ってしまったりすると、取り返しのつかないことになりかねませんので、十分注意して下さい。

見積をお願いする

クルマはプライスボードに表示してある車両本体価格だけでは買えません。付属品や諸費用、税金や保険料など、プラスアルファがあるものです。はたしてこのクルマを購入したらどれくらいのお金がかかるものなのか、を知るためには、販売店に頼んで見積りを出してもらうことです。
重量税や取得税はいくらになるのか、 などなど、できるだけ細かく出してもらいましょう。その上で、諸費用の額や「支払総額」で比較してみることも必要です。販売店の中には、プライスボードに支払総額を表示しているお店もあります。複数の販売店でいくつかの見積り書をもらえば、家で落ち着いて比較できますし、「安いと思っていたけど意外と高いクルマ」なんていうのも見えてくるかもしれません。

一度は家に帰って考える

見積り書をもらったら、家に持って帰ってゆっくりと考えましょう。
クルマに詳しい友人に見積り書を見せて相談すれば、きっといいアドバイスがもらえるでしょうし、不明な点は公取協の相談室に電話をもらえれば回答します。

よくあるご相談

中古車を注文したところ、車両の価格以外の費用が予想以上に多く、支払いが難しいためキャンセルしたい。可能か。
キャンセルが可能かどうかは契約が成立しているかどうかによって決まります。
契約が成立している場合はキャンセルできない場合もありますので、最初から見積りで十分検討してから注文をするようにしましょう。
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